有権者って誰ですか?

地方選挙後半戦もいよいよ大詰めとなってきた訳ですが、皆さん投票する候補者はもうお決まりでしょうか。ちなみに俺はまだ決まっていません。ぼけーっと新聞に折り込まれていた候補者とそれぞれの主張が一覧に載っているビラをちらちら見ては、まだ迷っている最中でございます。
俺の住む某市では、現職市長が誹謗中傷に折れて立候補を取り止めるという波乱ぶり。元市議三人を含んだ四名から次の市長を選ばなければなりません。
市議選は合併後初の選挙で定数減。こちらはあまり盛り上がってませんな。
で、公約をばーっと眺める訳ですよ。
いやはや、マトモに書いている人が半数ちょっとくらい。それ以外はなんだか精神論です。おいおい借金を相当積んでるんだろ我が市は。ああ、この人たちは我が市のお山の大将格か。多分、人脈でなんとか当選してしまうんだろうなー。なんせ市議は二人しか落選しないし。
で、マトモに書いてある方。市の財政立て直しや福祉拡充、あとは観光都市化とかが公約の主でんな。市長給与の減給とかハコモノ財政の見直しとか、老人福祉や医療の充実とか教育施設の改善とか。なるほどなるほど。
だがちょっと待てよ、と。俺ら20代にメリットあんまりなくね?せいぜい増税反対くらいのモンか?観光都市とかどんだけ眉唾だよ。どう観光客呼ぶんだよ。市政なんかじゃワーキングプア問題とか一切扱わないのか?工業団地とか一応ある街だろ?商店街から郊外ショッピングモールへと、産業構造も変わってきてるよな?そこら辺をどう考えてるのやら。
まあ、我が市は基本的にベッドタウンだし、圧倒的に年寄りと世帯持ちが多いから、公約がそこら辺をターゲットにしたモノに偏るのも、分からなくはない。
しかしそれでええんかいな、と。つうか、ますます逃げるよなあ若者。魅力ないもんなあ、この街。せっかく大学誘致したのに大学周りが全然盛り上がってねえしなあ。図書館なんかもハコだけ新しくなって中身がちっとも変わってねえし。
そりゃあ投票行かねえって。選挙カーも名前連呼してるだけだしさ。土日に仕事や用事のある人間だって多いしな。
選挙から漂う若者不在感がむなしい。まあ、居るのは俺みたいなひきこもりか、高卒で地元中小企業勤務者くらいなもんなんだろうなあ。
郊外ベッドタウン地方にも程がある。万が一、東京が潰れたらどうなるんだここは。