そこに落ち着いてしまうのもどうなのかと

ネットってつまらねーよなー - 世界の果ての崖っぷちで
ああ、とってもよく分かる反面、そこに安住してしまうとオタクとして最もつまらない、とも思えてしまう。つうか、気にしないでいいんじゃないのかと。他人の意見だろうが言ったモン勝ちな気がする。そもそも勝ち負け言うな。それにしても、どうして人が楽しめるモンを書かなくちゃいけないんだ！と思いながら、でも人を楽しませないと見てもらえないという、ああジレンマ。じゃあ始めから読むヤツを特定して書けば良くねえか？
それにしても、ネットは孤軍奮闘なオタクが多いな。多分、孤軍奮闘だから自分より上手い批評・感想なんか見ると、ジレンマ起こすんじゃないかと。リアルの友人知人に見せているようなブログだったら、「こんな意見見つけたよー、超同意ー」とかなんとか書いてそれを紹介するパターンになるんだろうなあ。これがしかし孤軍奮闘系だと「わざわざ俺が書く必要ねえじゃん」となるんじゃないかと。むしろ「書いたら恥晒しているようなモンじゃねえか」と。そんな訳で、バカなのを人前に出さないとますますバカになるんじゃなかろうかと。バカを承知で、他人のマワシと認識しつつ、それでも書く。そんな自分はイヤなら、作品批評・感想なんか一切書かない。特濃な人たちだって、相互の意見交換で自分の物にした意見もあるでしょうに。気にしない気にしない。
つうかある意味自分と同レベルな人間を見下すからそうなるんじゃねえかと。「このレベルじゃないと、書く価値がねえ」と思ってらっしゃいませんか？そんなことはないでしょう。もしかしたら自分より濃い人でも「ああ、そこはそう思ってなかった」とか感心させるようなものが一つくらい書けるかも知れんし、自分と同レベルのヤツが「やべー、それは見落としてたかも」と思うかも知れないし、そして何より自分より薄い人には「へー、なろほどー。勉強になるー。おもしろーい」くらいイケるんじゃないかと。パラダイムシフト、はいこれ大事。ブクマを集める長文批評・考察が、必ずしも万人に理解出来るとは限らない。
あと、引っかかったポイントを文字に出来ない際に、作品に再度当たったりするなどの努力をせずに、ネットで安易に他人の意見に当たってしまうから、こうなってしまうのではないかとも思う。しかし、そんなこと言うと「時間がない」とか「他に読むべき・見るべき・やるべきものもある」と返してくる方も多々。いやいや、濃い意見をネットに書いている人は、他を切ってるかもしれないじゃないですか、もしくは過去の積み重ねにより一目でそれを見抜く眼力を身につけたのかも知れないじゃないですか。結局、自分のモノに出来るか否かは、単純にそういう問題なんじゃなかろうか、と。別に「今の作品を、手に届く範囲の限り、楽しみたい」と思うのなら、それでいいんじゃないですか？それはそれで、またなんかしらの発見があるでしょう。結局、言葉に出来ないかも知れないけど。
文章力の問題と、あと眼力の問題なんだよなあ。どっちも一朝一夕には成長しない訳ですし。
何にせよ、他の人と面白さを分かち合えなくなったオタクは、一番つまらないオタクだと、再度申させていただきます。多分、それはヌルいオタクよりつまらない。稚拙な文章だろうが、ヘタクソな絵だろうが、自分の考えや感覚を他人に伝えられないオタクは、オタクの負の側面だけ背負って生きていくんだろうなあ、と。うわあ、ものすごくヤだね。