一番簡単に人が死ぬ/殺すリアリティ

オタク的感覚における、フィクションのリアリティ。
多分、あの壁がぶっ壊れる前までは戦争だったんだろうけど、最近は国家対国家という構図が成り立ちにくい社会状況になってきたから、これのもたらすリアリティは確実に下がったか、変容したように思う。少なくとも、大国間のばたばた人が死んでいくような戦争物は、今はあまり支持されていないような。
クーデター物もあまり見かけないなあ。そもそも、そういう動機を抱える理由が見つけにくそうな世の中だと思う。
正規軍を使う事を前提に話を描き出すと、動機付けの印象強さや軍事戦略性の正確さやらが求められて、こりゃあ大変だという感じ。
 
と、こんな感じで他の「死」に関するリアリティの現在における有効性をだらだら挙げていこうと思ったけど、思考がグダグダで止めた。
本題は「ガンアクション物」のリアリティが、最近重宝されている事に関して。まあ、来ていると言われた時点が既にピーク過ぎなんだと思いながら。
 
とか思い立って書こうとしたが、書き始めるとまとまらずどうでもよくなる。
ま、死に至るお涙話と絵面のハデさがセットでお得、しかも断片的な社会/世界描写でも話は回る、てな辺りが読み手に喜ばれてるポイントじゃないかなあ。生きるためには武器を持ち、そんな社会に適応し、世界なんてのは分からない。
結局、武器はロボットでも魔法でも構わない「戦闘美少女」な訳だけど、今のオタクは魔法やロボットのリアリティには懐疑的だけれどセカイ系には卒業してしまったような連中がかなりの数居るモンだから、今の彼らにとって「現実」の「社会問題」にほど良く参照出来つつ、泣ける要素とかカタルシスとかとハデさや美少女キャラがパッケージされてる「ガンアクションもの」は今とっても「旬の美味しいネタ」に感じられるんだろうなあ、なんて考えた。
 
でも、そこにガンオタや軍オタの口が回り始めると、大半の連中の熱が冷めてる訳だなw
あと、「これからは〇〇!」みたいな考えは、オタク・サブカルの青田買い根性が透けて見えるよね。
 
ただ、エヴァから10年経っても該当世代の好みがブームの推移を促してると考えると、めちゃくちゃキモいよなあ。順調に高齢化かよ、オタクまで。