ブルース・スターリング『スキズマトリックス』

スキズマトリックス (ハヤカワ文庫SF)

スキズマトリックス (ハヤカワ文庫SF)

・・・全然分からんかった。『ニューロマンサー』の方がまだ分かりやすかったと思えるくらい。
アベラード・リンジーの太陽系人類を振り回しに振り回した一代記、で通じるだろうか。宇宙SF?サイバーパンク時代のスペースオペラ?なんにせよ、本当にグチャグチャしたストーリーで、流れが分からない。
政治闘争と技術競争と生存競争を同一視したような、そんな世界を描きたかったのだろうか。そして人類が徐々に変化していく過程を見せたかったのだろうか。
物語全体の方向性は悪くないとは思う。だが、構成や文章がちんぷんかんぷん。読んでてちっともアタマに入ってこない。
参った。