7月スタートTV作品をちょろっとまとめ

昨年同枠にて放送されたものの続編。ドタバタと恋愛劇のブレンドは相変わらず良いのだけれど、回想の頻度は多い。おかげで個人的に見忘れた部分・記憶から脱落した部分を補うのにはちょうどいいのだけれど、初見組には伝わりにくいだろうし、原作ファンにはまどろっこしいんじゃないかなあ。

「何故これを?」と疑問に思わざるを得ない1作。サンデーGX作品では『Rec』でもそう思ったけれど。特定声優萌えと「けなげな姉妹の姿を見て明日も仕事頑張るよ」的な見方以外だと、視聴理由が成立しにくい。

  • 『学園ヘブン』

開始1分で切った。直球腐女子向け作品を直視出来る精神力が、俺には無い。

原作ファンの嘆きを目にするたび、原作つき作品の悲哀を感じる作品。まあ、見ても切ってもスルー。

ああコテコテだなあ、としか思っていない。底が浅い作品の臭いがする。でも好きな人は好きなんだろうな。

00年代のアニメ制作会社の代表と言えば、ハルヒ京アニとこの作品のufotableか。まあ作画は無駄に力が入っているけれど、2話を見た時点でこれも底が浅そうだなあ、という感想。いわゆる宇宙海賊物はもう下火かなあと個人的に感じているところで、目新しい要素の無いものをやられても観る気が起きない。

7月スタートのアニメで最も好印象なのがコレ。「直球」の少女漫画を「漫画的表現を殺さずに」どうアニメ化するかに、大地監督が見事な腕を振るっている作品。テンポの絶妙さと、モノローグの扱い方の上手さで、すんなりと作品に移入出来る。

演出といいBGMといい、既に古典的と言えるノリで作られている絶滅危惧種。ギャグよりバトルが見物だね。おかみさんや勘九郎の立ち・構えが妙に格闘技臭くて、個人的には好きだけれど、まあ嫌いな人は嫌いだろうな。

思っていたよりも酷くない。「ベタベタなのが気に食わない」フィルター掛けなければ、テンポも良いし、個人的には『いぬかみっ!』程度には観れる。

5分で切った。今更のアニメ化だし、ちょっとは観られる出来かと妙な期待をしたのが失敗だった。

全国ウン百万人の同志の痛いところを突く、「良薬は口に苦く、しかしまた毒薬も口に苦い」明後日の方向にエンターテイメントなアニメ。開き直って見届ける。どこまで反響を得られるかが、この作品のキモではないか。

某涼宮さんそっくりなOPとねこにゃんダンスなEDで、そりゃあもう苦笑しか浮かばない作品。個人的に、OPは叩かれても仕方ないやな、と思う。EDは、誰の何がこれを生み出したのか問い詰めたい出来。で、本編はあってないようなもの。「明日も仕事〜」的見方をこちらも推奨。
 
正直『僕等の〜』と『N・H・Kに〜』以外は、つらくなったら切ってもいいかな、という実感。
しかしモノローグでは饒舌な『ハルヒ』のキョンや『N・H・K』の達広に対して、モノローグでは一行セリフをぽつりぽつりな『僕等』の七美や『ホスト部』のハルヒという、これらの作品の比較から描かれる性差はなんだろうと、妙な発見を面白がっている俺は暇人であることは間違いない。