考え中

ここ2〜3日で、ササキバラゴウのサイトにあるアーカイブを読んだり、wikipediaに載っている自分の知ってる範囲内で監督・演出・アニメーターなどのプロフィール含む説明をざーっと読んだりして、なるほどあの人もこの人もオタク第一世代にあたるのか・・・、と個人的な発見をしました。
あと、東浩紀がまたブログを再開したことを見つけました。未チェックの間にこんな記事が。
 
http://www.hirokiazuma.com/archives/000222.html
 
まあ、ぶっちゃけてしまえばそうなんだろうけど・・・。個人的には、世代間対立の中でどのようなタイプのオタクがその世代のリーダーシップを取るか、という点で注目に値すると思うのです。第一世代は「文化圏」を作り上げ、第二世代は「研究対象」にした、さて第三世代は如何に?
そんな訳で『動物化するポストモダン』の再読を始めました。ついでに『おたくの精神史』も書棚から引っ張り出して、いつでも読めるようにスタンバイ。
ちなみに『動物化したポストモダン』の本質は、現代思想を以って「オタク」を分析したことではなく、「オタク」の分析を以ってポストモダンという社会像の例を挙げた事だと思うのです。例があまりにもオタク寄りなので「オタク」自身や「オタク」向け作品批評の必読本みたいに捉えれてる感がありますが、本質はポストモダン思想解説なんですよね。
ちなみに東浩紀斎藤環の著書以降、一部のオタクが現代思想を用いて作品批評や解説をしているのをネットなんかで見かけますが、個人的にはあれが理解できません。取り上げる作品や用いる理論も大半が分からないのですが、何を目的として誰に向かってあれを行っているのかが、本当にちいとも分からないのです。彼らの第一人者たる東・斎藤両氏のように、学問で飯を食っているのならばまだ理解も出来るのですが。
現代思想の解説を重要視するならばファン層の偏ったオタク向け作品は不向きでしょうし、作品の良さを語りたいのならば現代思想による説明はハードルが高いのでは?と思うのです。それとも「自分の好きな作品に対する学問的肯定」もしくは「この作品が好きな自分たちに対する学問的肯定」を目的としているのでしょうか?うーん分からない。
 
とりあえず、まあ言ったモン勝ち(苦笑)。