つい先日まではてな内で盛り上がってたラノベサイドからのSF批判で、今さらながらふと思った事が。
ラノベからSFに我田引水する批評家を叩くような御仁は、ラノベからアニメを量産するようなアニメ界隈に関しちゃどう思っているんだろうな、と。
しかも加えて原作ファン対アニメ視聴者で対立なんぞが、ネットのそこかしこで表面化してるご時世な訳だ。正直、SFというジャンルの抱える病に、ラノベを持ち込んで活性化を狙う一評論家よりタチ悪いと思わないんだろうか。それともラノベとアニメは、ラノベとSFより、距離感の近いものとでも感覚的に理解しているんだろうか。それとも、SFみたいな自ジャンル至上主義みたいな風潮がなければ、別にその他のメディアミックスは許容範囲なんだろうか。まさか「SF扱い」じゃ売れないが「アニメ化」なら売れるからアリ、という意見ではないよなあ。
全くの見当違いな話かも知れんが、妙に気になった。
 
それにしても、SFとジャズは似ている、とかふと思う。定義論争を好むところとか、大衆ウケするものを妙に嫌うフシとか、いきなり他ジャンルから引っ張ってこようとする厚顔さとか、似ているような気がする。これらは内輪基準の問題だな。あと、一番よく似ているのは、既に遠くなりつつある黄金時代をあまりにも引き合いに出し過ぎるあたりか。
純化で守りに入ってしまったジャンルの共通点なのかも知れないなあ。ジャンルとしての衰勢とは、そういうモンなのかもなあ。ジャンル化とは、伝統芸能化なのかも知れんね。
さて、ラノベはジャンルなのかレーベルなのか、その答えは果たして。
売れなくなったら消えるのがレーベル、売れなくなっても固執するファンがいるのがジャンル。
だからまだ、ジャズもSFも残っている訳だな。何度レーベルを潰しても、どれほど人気が衰えても。
 
突っかかってくるSFより、なれ合ってるアニメやマンガはdisらんでええんかいな。帯だけ印象操作するSF屋より、作品の本質さえ換骨奪胎しかねないアニメ屋やマンガ屋の方が比較にならんくらいタチ悪いでえ。くけけけけけ。