ブライアン・W・オールディス『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』

ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド (河出文庫)

ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド (河出文庫)

読み終えて、まず憂鬱な気分に。そして背中に寒気。
読む前は「飛浩隆の短編集にもおんなじような話あったよなー、あれの元ネタだったりすんのかなー?」、読んだ後「これ、はるかに業が深いよ……」。
シャム双生児それぞれの性格を独立させ、しかも暴力的なバリーの方にはもう一つの寄生するように存在する頭があり。彼らは芸能事務所に誘われて、ロックバンドとしてスターの道を歩み、そして消えていく。その彼らの人生を、複数の関係者の寄稿やインタビューなどの形式で、それぞれの視点から彼らの物語が語られる、という形式。
あー、あとは皆さんで読んでくださいな。ダメだ、自分の感想が纏まってない。