アーサー・C・クラーク『都市と星』

都市と星 (ハヤカワ文庫 SF 271)

都市と星 (ハヤカワ文庫 SF 271)

きっかり50年前の作品。
相変わらず2ちゃんの初心者スレを参考にして本を選んできてるのだけれど、リスの辺りまでは「たしかにまあまあ面白いけど、必読ってほどかあ?」とか舐めた感想を抱いてたんですが。そう、この辺りではアイディアも使い古されてしまったネタが多いと言う実感もあって。
群集合生物とか、ダイアスパーのセントラル・コンピュータなんかから、徐々に鋭さを増してきて、ラストの3章でノックダウン。そうか、コレもコレも伏線として機能してたのかと、感服。そのオチでダイアスパーの雰囲気もリスの微妙な違和感も納得です。
たしかに入門向きな一冊だなあ、と思った次第。ただ、他のクラーク作品とはちょっと毛色が違うような印象も受けたけれど。