「俺的同世代アニオタで居たら尊敬する人ランキングの第一位ー!」
「なんだいきなり」
「はいそこ!私語は慎む!で、第一位とはー!」
「はいはい第一位とはー?」
「『深海伝説マーメノイド』を全話見通し、どんなあらすじだったのか俺に分かりやすく教えてくれ、かつ愛を持ってこの作品を語れる、そんなアニオタさんです!」
「……何それ?」
「テレ朝深夜アニメの先駆けとなったファンタジー物ですよ!これを知らずして深夜アニメを語るなかれ!……俺もちっとも覚えてねえけど。つうか当時すらたまに視聴する度に、毎回全く理解出来んかったというまさに空気アニメの原体験……」
「お前自身が語れてねえじゃねえか」
「シャラップ!俺は深夜アニメを語る気など毛頭ありません!でもアニオタを騙る気は超アリアリだからJAROには電話すんなよ!」
「黙れ。で、マーメノイドって面白かったの?」
「面白かったら内容忘れるわけないデショ!?阿呆かお前は!ぶっちゃけ番組タイトルさえ偶然見たWikipediaで思い出したくらいじゃ!」
「阿呆はお前じゃ!じゃあなんでそんなもんが気になるんだよ!」
「つまんなかったから、アレを見通せて・語れる・猛者が居たら、会ってみてえんだよ!それに、こう、オタクとしてあれを見届けられなかったという、薄っぺらいプライドが、こう、なんというか」
「あー、はいはい。で、そんなヤツ居ると思うのか?しかも同世代だろ?」
「……だから、居たら、No.1、かなー」
「まあ、Wikipediaに書くようなヤツは居たんだな。良かったじゃねえか」
「……畜生、だからオタクって嫌いだ!」
「なにそのコンプレックス!?」
「という訳で、テレ朝深夜アニメ枠追悼特別記事でしたー」
「マジか。そういうオチか」
「ちなみにマーメノイドの後、少し間を空けてから再度深夜アニメに手をつけたんだよねー、テレ朝は」
「つまり、思いっきり駄作だったんだな、マーメノイド」
「つうか、通販番組か情報番組かの枠内だった気がする」
「ふーん。ところでさ、こんなネタに引っかかるヤツ、居るの?」
「……え?」
「だいたいこのネタ、お前自身が誰かと話した事、あるか?」
「……ない」
「……」
「……」
「……」
「……えっ、……AICましてGONZOんわー!!」
「はいはいネタ切れネタ切れ」