……言い出しっぺは軽く流して、周りが熱くなってない?

逆に「物語派」がどれほどきちんとその価値を認識してるのかが、気になるよね。だいたい、「物語派」の物語に対する期待と言う奴が、実は定型化したパターンだったりする訳ですが。
いや、だからと言って「キャラ萌え」を単純に肯定する事が、ありだとは思わないよ。
どちらにしろ売れ線が定型化しつつある事は間違いなく。別にパターン化したものが悪い訳ではないよね。ただそうなると、一番始めにそのパターンを普及させた作品が、ノスタルジーを伴っていつまでも語られ続けると。あれは良かった。あの頃は良かった。
なんにせよ、消費するだけの人々からはなんも生まれやせんよなあ。
 
「キャラ萌え」が進んだ先はなんだろう?「キャラ」の「フィクション的リアリティ」の尖鋭化か?「キャラ」の日常、「キャラ」の言葉遣い、「キャラ」の主義思想……。まとめて「キャラの在り方」、とでも言うのか。
お約束に次ぐお約束を幾つも重ねつつも、如何にお約束を破って新たな方向性を導き出すか。おお、チキンレース
そのうち物語も萌え要素も破綻しまくった、前衛作品に脚光が当たる日も……無さそうだ。
 
余計な事考えてちゃダメだな、創造する側も鑑賞する側も、という事だけ覚えときゃいいか。
 
イデオロギーと物語の時代は去り、キャラ萌えと自分語りの新世紀、こうですか?わかりません!
マクロな視点よりミクロな視点?
 
……そうか、キャラ萌えはリアル世界を意識しなくて済む行為なのか。いや、現実でも「萌え」は存在するじゃん、という意見は違いますよ、逆です、現実を虚構化して捉えているんです。あー勢いで書いてる。しかもどっかで見聞きしたよーな事ばっか。
 
なんだろう、問題の本質はキャラや物語には無い気がしてきたぞ。楽しみ方の違いにしか過ぎない訳で。なぜ、フィクションに傾倒する人間が増えたかが重要なんじゃないか?物語やキャラに何を期待してるんだ?「キャラ萌え」する理由には、「物語」には期待するところが無いという感覚の裏返し、なんてものも含まれている訳だろう?
 
何にせよ、下手にこだわりを持ち出すと斜視になりがちで困ったモンです。真綿のように真っ白な心と、新品のスポンジのごときオツムが恋しくなって参りました。
20歳過ぎて堂々とオタクなんて不健全です。駄目な大人ですよ。もっと蔑んでやれ!……ああっ、その白い目がたまらないッ!!